夏休みの恋人
携帯を出してみると、今し方出ていったばかりの麻紀からのメールが来ていた。



メール打つの早……っ。



ぱかりと携帯を開き、受信メールを画面に呼び出す。



内容は………



『何かあったらいつでも麻紀ちゃん呼びなさいっ!(^ε^)-☆


どっからでも飛んでっちゃうょん【スーパーマン】


元気だせっ♪p(^^)q』



「………たった今、知らねぇって言ってたんじゃなかったのかよ………」



そうぼやきながらも、自然と笑みが零れた。



なんだかんだ言って、麻紀は優しい。



ギャルだけど。



そんなところが、好きだった。



「麻紀に心配掛けるなんてな………」



自嘲気味に呟く。
< 17 / 28 >

この作品をシェア

pagetop