夏休みの恋人

黄昏の中で出会う

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『きっと俺の体は覚えてる』



からかい混じりに言うくせに、あなたの目は本気だった。



『触れた感触も、声色も』



スケベ、と詰り、そうだと良いね、と私は笑った。



そうでないことを、願いながら。



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