トーク！

「あたしのこと、何て言ってましたか？」

「あー、」

「ちゃんと彼女って言ってくれてたってことですか？」

「うん、それは、」

「大学楽しそうですか？」

「たの……？」

「お休みの時間とか、よくここに来てるんですか？」

「えっ、」

「このメンバーで？」

「……」


新杉さんのことを少しでも知って不安を払拭したかった。
大学でのことを、少しでもたくさん知りたかった。


そんな想いで、人懐っこい君にマシンガントークを浴びせたあたしの耳に、


「そんなこと、なんで俺に聞かないの？」


呆れたような、困ったような、いつもより低い新杉さんの声が聞こえた。