トーク！
だから、次の日も連絡するのを我慢したのは、そんな気持ちがあったからだった。


明日になれば、あたしからの連絡がないこと、気づいてくれるって自分に言い聞かせた。


あれ？そういえばこの時間はいつも電話きてたのに、なんて思ってくれると思ってた。


だけど、次の日になっても新杉さんから連絡がくることはなくて……。
自分がしでかしてしまったコトの大きさに気がついたのは、それから一週間が経った頃だった。



――例えば。
この作戦は、新杉さんがあたしを少しでも好きである場合にだけ有効で、もし、新杉さんが全くのお情けであたしと付き合ってくれてたんだとしたら、打撃を受けるのは、あたしだけ。


新杉さんがあたしを何とも思ってなかったら、何の意味もないんだってことに気づいたのは連絡を絶って一週間目。

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