トーク!
大好きで、ずっと聞きたくて、待ち望んでた声。……だったんだけど。
その声色に、こんなときでも変わらない新杉さんに、しなしなと気持ちがしぼんで行く。
別に怒ってるなんて思ってなかったし、焦ってる新杉さんも想像つかないけど、いつもどおり、感情の読み取れない声に、すごく切なくなった。
なにかしらの感情がほしかった。
この10日間、ほんとに不安で悩んで迷って、そうやって過ごしてきたあたしほどじゃなくても、何かしら思ってて欲しかった。
なのに、
「六花ちゃん?」
新杉さんは何も変わらない。
ビクビクドキドキしながら電話に出た自分がすごくバカみたいで。
「……はい」
精一杯だした声は、思ってた以上に弱弱しかった。
その声色に、こんなときでも変わらない新杉さんに、しなしなと気持ちがしぼんで行く。
別に怒ってるなんて思ってなかったし、焦ってる新杉さんも想像つかないけど、いつもどおり、感情の読み取れない声に、すごく切なくなった。
なにかしらの感情がほしかった。
この10日間、ほんとに不安で悩んで迷って、そうやって過ごしてきたあたしほどじゃなくても、何かしら思ってて欲しかった。
なのに、
「六花ちゃん?」
新杉さんは何も変わらない。
ビクビクドキドキしながら電話に出た自分がすごくバカみたいで。
「……はい」
精一杯だした声は、思ってた以上に弱弱しかった。