逃げる女
『素敵なんて初めて言われた。嘉島っていい奴だな!』
違うよ。森田君が好きだから、良く思われたくて必死なだけ。
『…明日もさ、こうして放課後話しような。』
「いいの?誕生日なのに。」
『何で?』
「だって…ほらお祝いとか、皆してくれそうじゃない?」
『いいよ。俺はこうして嘉島と話していたいから。』
4年に1度しか来ない本当の誕生日なのに、私といてくれるの?
胸の高まりを感じた。
『…1番最初にさ話した事覚えてる?』
「ん?本の話?」
『いや、俺が、スキー教えてやるよって言ってた話。あれさ、約束しよう。』
「約…束?」
『うん。来年…俺北海道、遊びに行くからさ、一緒にスキーやろうぜ。』
「でも…」
『せっかく仲良くなれたのに、このまま終わりなんて悲しいじゃん!な?』
「うん…そうだね…でも…一緒には寝れないよ?」
『じゃあ布団用意しといてよ。』
「…それも無理。寝袋持参でなら考えてもいいよ。」
『寝袋!?家の中で!?嘉島ってやっぱり面白いな。』
.
違うよ。森田君が好きだから、良く思われたくて必死なだけ。
『…明日もさ、こうして放課後話しような。』
「いいの?誕生日なのに。」
『何で?』
「だって…ほらお祝いとか、皆してくれそうじゃない?」
『いいよ。俺はこうして嘉島と話していたいから。』
4年に1度しか来ない本当の誕生日なのに、私といてくれるの?
胸の高まりを感じた。
『…1番最初にさ話した事覚えてる?』
「ん?本の話?」
『いや、俺が、スキー教えてやるよって言ってた話。あれさ、約束しよう。』
「約…束?」
『うん。来年…俺北海道、遊びに行くからさ、一緒にスキーやろうぜ。』
「でも…」
『せっかく仲良くなれたのに、このまま終わりなんて悲しいじゃん!な?』
「うん…そうだね…でも…一緒には寝れないよ?」
『じゃあ布団用意しといてよ。』
「…それも無理。寝袋持参でなら考えてもいいよ。」
『寝袋!?家の中で!?嘉島ってやっぱり面白いな。』
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