逃げる女
『うぉ!?それってプレゼントじゃねぇ?』



『何?あっ!マジだぁ!その席って嘉島だよな?』


『もしかして…森田お前にじゃねぇの?今日誕生日だもんな!』



うそっ!?私の荷物勝手に見てるの??



慌てて中に入ろうとドアに手をかける。



『嘉島が森田に?もしかして…』


からかうような声が聞こえてくる。中へ入ることが出来ない…


『まっさかぁ!!有り得ないって!!だって嘉島だよ?あいつと森田って何も接点ないじゃん!』


『あっ!俺昨日二人が教室で残って話してる所に遭遇したんですけど!』


どよっとする教室内。



『うっそ!?何?どういう訳?』


『俺も聞きたいんだけど!まさか森田お前…嘉島と!?』


『お前何言ってんの?森田に失礼だろ?だって、嘉島だよ?あんなの大人しくてただのデブじゃん!森田がそんな女とどうにかなるわけねぇだろ?』



『ぶはっ!!確かに!あいつの尻とかすげーでかいよな!ジャージ姿とかさ、かなりやばかったよな。ジャージが尻の割れ目に食い込んでんの、俺体育の時見ちゃったし!』



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