逃げる女
大志君に見とれながらも、説明を頭の中へ叩き込む。
どうやらこの棒(キューというらしい)で白い球を突き、1番から順番に穴へ落として行き、最後に9番を落とした方が勝ちというゲームらしい。
白い球を穴に落とすのは駄目とか、細かいルールも軽く説明されていざ、球を突く練習をすることになった。
なんか緊張するなぁ…
見よう見真似で構えを取り大志君の方を伺う。
『うん。まずはそれで打ってみて?』
言われて目の前の球を思い切り突いた。
…はずだったが、軽くかすったくらいで大志君の様に球は前の方へと飛んでくれない。
なんで?上手くできたと思ったのに!!
『突く前に腕を引くでしょ?その時に真っすぐ後ろに引かないと。真っすぐ当たらないよ。』
「え??…こうするって事?」
『違う違う。』
そういって大志君は構えている私の後ろへ来てすっぽりと私に覆いかぶさった。
「―ッ!?」
.
どうやらこの棒(キューというらしい)で白い球を突き、1番から順番に穴へ落として行き、最後に9番を落とした方が勝ちというゲームらしい。
白い球を穴に落とすのは駄目とか、細かいルールも軽く説明されていざ、球を突く練習をすることになった。
なんか緊張するなぁ…
見よう見真似で構えを取り大志君の方を伺う。
『うん。まずはそれで打ってみて?』
言われて目の前の球を思い切り突いた。
…はずだったが、軽くかすったくらいで大志君の様に球は前の方へと飛んでくれない。
なんで?上手くできたと思ったのに!!
『突く前に腕を引くでしょ?その時に真っすぐ後ろに引かないと。真っすぐ当たらないよ。』
「え??…こうするって事?」
『違う違う。』
そういって大志君は構えている私の後ろへ来てすっぽりと私に覆いかぶさった。
「―ッ!?」
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