逃げる女
大学へ到着してすぐに声をかけられた。
『美里!武志が浮気してるよ!さっき他の女と歩いてるの見たんだけど!!』
ズンと心にのしかかる言葉。友達の泉美に悪気がないのはわかる。
けれどそんな直球で聞かなくても…せめて…“最近武志とは上手くいってるの?”とかさ、探りをいれてから話してよ。
「あー…実は別れた。」
口をあんぐりと開けて私を見る泉美。
『い、いつよ!?』
「…昨日。だからさ…あんまりその話聞きたくないかも。」
『ご…ごめん!!』
おたおたし始める泉美を横目に私はため息をついてしまった…
武志…もう付き合ってるんだ。
好きな子出来たって言われて振られ、次の日にはもう一緒にいるなんて。
もしや、二股かけてた?
ああ…すごい惨めだ。
『美里〜元気だそうよ…』
一生懸命私を慰めようとする泉美が誰かを発見したのか手をあげ大きく振る。
『充!!』
充!?
ヤバ…もう会うなんて。
恐る恐る振り返った先には朝とは違う服に着替えた充の姿があった。
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『美里!武志が浮気してるよ!さっき他の女と歩いてるの見たんだけど!!』
ズンと心にのしかかる言葉。友達の泉美に悪気がないのはわかる。
けれどそんな直球で聞かなくても…せめて…“最近武志とは上手くいってるの?”とかさ、探りをいれてから話してよ。
「あー…実は別れた。」
口をあんぐりと開けて私を見る泉美。
『い、いつよ!?』
「…昨日。だからさ…あんまりその話聞きたくないかも。」
『ご…ごめん!!』
おたおたし始める泉美を横目に私はため息をついてしまった…
武志…もう付き合ってるんだ。
好きな子出来たって言われて振られ、次の日にはもう一緒にいるなんて。
もしや、二股かけてた?
ああ…すごい惨めだ。
『美里〜元気だそうよ…』
一生懸命私を慰めようとする泉美が誰かを発見したのか手をあげ大きく振る。
『充!!』
充!?
ヤバ…もう会うなんて。
恐る恐る振り返った先には朝とは違う服に着替えた充の姿があった。
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