逃げる女
『美里?どうしたの?充の顔見つめちゃって。』


泉美の一言で我にかえる。


「べ、別に見つめてなんかないよっ!睨みつけてたの!!」



『何で?』



「それはっ!…充ってば、振られた私を慰めるどころか、追い打ちをかけるような事ばかり言ってきたから!!」



『は?そんな事言ったか?』



「い、言ったわよ!酔って覚えてないんでしょ!?」


『充に連絡なんてするからよ。最初から私に連絡してくれれば良かったのに。
今日は私がたっぷり話聞いてあげるからね。』



「もういいよ。その話はもうしたくないもん。」



『おい。そろそろ行かないと、講義始まるぞ。』


充の呼びかけで私達は大学内へと歩き出す。




なんだろう。



このもやっと感。
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