逃げる女
講義を終えて、泉美と別れて私は、大学の裏口の方へと向かった。
道の途中にある一つのベンチに腰掛ける。
ここが武志といつも待ち合わせてた場所だった。
その前までは充もいて、よく3人でここで馬鹿な話とかしてたっけ…
『美里。』
気付けばすぐ側には武志の姿。
「ごめん。ボーッとしてたみたい。」
『いいよ。』
隣に座る武志。
「あの…さ…」
何から話すべきか…言葉に詰まる。
『俺の言う通りだったろ?』
そんな私に気付いて、武志は話をしやすいように導いてくれる。
「うん…」
いつも優しかった武志。
なのに…
「ごめん!!私…武志の事傷つけてばかりいたんだね。言われるまで充の事…す、好きだって気付かなかったとはいえ、本当にごめんなさいっ!!」
隣に座る武志の方へと体を向けて下げられる所まで頭を下げて謝った。
道の途中にある一つのベンチに腰掛ける。
ここが武志といつも待ち合わせてた場所だった。
その前までは充もいて、よく3人でここで馬鹿な話とかしてたっけ…
『美里。』
気付けばすぐ側には武志の姿。
「ごめん。ボーッとしてたみたい。」
『いいよ。』
隣に座る武志。
「あの…さ…」
何から話すべきか…言葉に詰まる。
『俺の言う通りだったろ?』
そんな私に気付いて、武志は話をしやすいように導いてくれる。
「うん…」
いつも優しかった武志。
なのに…
「ごめん!!私…武志の事傷つけてばかりいたんだね。言われるまで充の事…す、好きだって気付かなかったとはいえ、本当にごめんなさいっ!!」
隣に座る武志の方へと体を向けて下げられる所まで頭を下げて謝った。