逃げる女
私は迷った揚げ句、電話をかけた。
『もしもし?まだ起きてた?』
「うん。どうしたの?さっき会ったばかりなのに。」
『寝る前にもう1回声聞きたくなって。』
平気で恥ずかしいこと言わないでよ。
「そ、そう。」
『明日も会える?』
「明日は、ずっと講義あるから…。」
『その後は?夜ご飯とか行かない?』
「……用事あるから無理なの。ごめんね。」
『そっか。残念。また誘ってもいい?』
「もちろん。じゃあ…そろそろ寝るから。おやすみ」
電話を切って、一気に力が抜けた。
用事があるなんて嘘なんだ。
ただ会うのが怖くなっただけ。
大志君が直接好きとか言ってくれなくても、私に好意があるだろう事は今の電話でよくわかった。
本来ならすごく嬉しい事なのに、喜べないのは大志君の友達が話してたあの言葉
“飽きたらすぐ別れる”
“長続きした試しがない”
.
『もしもし?まだ起きてた?』
「うん。どうしたの?さっき会ったばかりなのに。」
『寝る前にもう1回声聞きたくなって。』
平気で恥ずかしいこと言わないでよ。
「そ、そう。」
『明日も会える?』
「明日は、ずっと講義あるから…。」
『その後は?夜ご飯とか行かない?』
「……用事あるから無理なの。ごめんね。」
『そっか。残念。また誘ってもいい?』
「もちろん。じゃあ…そろそろ寝るから。おやすみ」
電話を切って、一気に力が抜けた。
用事があるなんて嘘なんだ。
ただ会うのが怖くなっただけ。
大志君が直接好きとか言ってくれなくても、私に好意があるだろう事は今の電話でよくわかった。
本来ならすごく嬉しい事なのに、喜べないのは大志君の友達が話してたあの言葉
“飽きたらすぐ別れる”
“長続きした試しがない”
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