逃げる女
『それで、こいつは大志に相談してたんだ。』
「はぁ。」
なんか、代わって話してもらっても…まだ話が見えないんだけど…
『こいつ、俺の事ずっと好きでいてくれてたみたいで…告られて付き合う事になったのが、こないだ美紀ちゃんと出くわした後だったんだ。』
「へ?じ、じゃあ2人の関係って…」
『そういう関係。近くにいすぎて気付かなかったけど、俺も好きだったんだって言われた時にわかった、みたいな?』
目の前で見つめあって微笑む2人。
つまり…
この子は大志君ではなくてこの薫って男が好きで、大志君に相談してた。そんな時に薫が気になると言った私が目の前に現れて、敵対心むきだしで見てきたと?
な、なんてまぎらわしい!
今まで黙っていた反対端に座る男の子が口を開いた。
.
「はぁ。」
なんか、代わって話してもらっても…まだ話が見えないんだけど…
『こいつ、俺の事ずっと好きでいてくれてたみたいで…告られて付き合う事になったのが、こないだ美紀ちゃんと出くわした後だったんだ。』
「へ?じ、じゃあ2人の関係って…」
『そういう関係。近くにいすぎて気付かなかったけど、俺も好きだったんだって言われた時にわかった、みたいな?』
目の前で見つめあって微笑む2人。
つまり…
この子は大志君ではなくてこの薫って男が好きで、大志君に相談してた。そんな時に薫が気になると言った私が目の前に現れて、敵対心むきだしで見てきたと?
な、なんてまぎらわしい!
今まで黙っていた反対端に座る男の子が口を開いた。
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