逃げる女

『誤解は解けた？大志が落ち込んでるのってきっとこいつらの事ミキティに誤解されてるんだなって思ってさ、俺らが来たわけ。』



「ミキティって呼ぶの止めて。それに、私誤解も何も気にしてないから。」



『嘘だぁ！だって私が大志に触った時、すっごい顔してたじゃん！』


話に割って入ってくる女の子。
さすが女の子は目ざとい。



「と、とにかく！もうわかったから。」




『じゃあ大志に会ってやってくれる？』



「……それはまだ無理。」



『ねえ。なんで美紀はその、大志君？に会いたくないの？』


綾まで話に入って来て、４人から一斉に見られる。



「それは…」



『『『『それは？？』』』』




見事なハモリですね…



私は観念して話した。
２人が話している所を偶然立ち聞きしてしまった事を。



２人はぽかんとした表情から一気に焦った表情へと変わった。


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