逃げる女

「もしもし。」


『…もしもし？』



「あの…えっと…これから会えないかな？」



『え？…会ってくれるの？』



「うん。私も大志君に話したい事あるから…」


『…それって…いい話？それとも悪い話？』



「どっちだろう？判断は大志君に任せる。」


『どこに行けばいい？』


「私今まだ大学にいるんだけど、大志君は？」


『家だけど、すぐ行くから待ってて！』


「え？もしもし！？…切れちゃった…」



広い大学のどこで待てばいい？
待ち合わせ場所とかさ…言ってくれなきゃわからないでしょ？



私は、最初に待ち合わせ場所にしてた中庭へ来てとメールを打って中庭へむかった。




空いてるベンチに座って大志君を待つ。




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