双子×双子
「あっ…かん…なぁ…」


その声に乗じ、その手を服の下へと潜り込ませる。それと同時に右手を腰の位置まで下ろし、ズボンのホックを外す。神無の唇は水無の顎を伝い首へと寄せられた。室内は神無の息遣いと水無の喘ぎ声に包まれた。


「ひゃっぁんっ…ふっんっ…あっ…あんっ」


神無は慣れたように手を巧みに這わせていた。神無の手が動く度に水無は身体をビクッと震わせる。


「かんっぁっ…もっ無理…っ」


「分かった…行くよ…僕も…もうっ…イキそう…っっ」


神無は水無の足を支えながら身体を近づけ挿し込む。水無は身体を震わせながら神無を受け入れていく。
深く入ると僕達は快感に溺れ勢いに任せあの時の双子がやっていたように動きを重ね腰を振る。
水無は求めるように神無の首に手を回し抱き寄せた。神無はそれを利用して首筋を舌でなぞる。僕達は快感を得たいがために身を擦り寄せ合い、名前を呼び合った。


「かん…なっ…もっ…イくっ!…っあぁぁぁっ!」

「水無っ…うっ…っあぁ!」


僕達は初めての体験に暫く立てないでいた。その場に突っ伏し、2人で抱き合っていた。荒い息が部屋の中で籠もっている。


「水無…痛くなかった?」


「だいっじょぶ…最初は…痛かった…けどっ…神無が…ゆっくり…してくれたからっ…大丈夫っ」


僕達は次の日の朝なかなか起きられず腰痛に苦しんだのだった。それからほとんど毎晩同じような生活へと変わっていった────────。


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