夢のほとり~妖と華~
ジリジリッ♪
と目覚まし時計に邪魔され、ムクッと体を起こしてバシッと目覚まし時計を止めた。
なんだったんだろう…
……あの声。
歌声に混じって聞こえた声。
誰かに話しかけてたみたいだけど…私じゃぁ…ないよね?
ファァァ~!!!!
と大きなアクビをしながら、私は立ち上がり窓に近づきカーテンを開けた。
うわぁ~良い天気♪
長く伸びた私の前髪の隙間から光が差し込む。
「さぁ、準備しますか♪転校初日から遅刻はマズイし!!」
私は階段を急ぎ足で降り、洗面所に向かった。
はぁぁぁ~。
ため息一つ。