夢のほとり~妖と華~

やっぱり、お寺っていうのは、あれが見える人には。
少し…ツラい…


いくら前髪で隠していても、少しは見えてしまう。
いえいえ、ウジャウジャと見えてしまう。



年頃の女の子にはツラい…ツラすぎる環境なのだ。


すでに、病んでる私は、もっと病んでしまいそうになっていた。









「じゃあ…行ってきます」

元気よく挨拶をする。

「道にはまよわないでよ!つむぎ!気をつけてね」

と、ヒラヒラと手を降るお母さん。





< 11 / 46 >

この作品をシェア

pagetop