夢のほとり~妖と華~
「……っつ」
―――…ドンッ…――
今、人が飛んできた??
私は、足元に目線をやり、一度と別な場所に目をやった。
まっ、またお腹から血を流した人が私の足元に倒れてる。
『これは、どんな悪夢!?
こんな夢って…絶対にこの家の影響だ。今まで、こんなゆ…め…‐』
誰かの視線に気付き、視線を移すと、ニヤリと薄気味悪い笑みを浮かべた男が一人立っていた。
右手には、血がついた刀らしきものを握り、私をジッと見つめていた。
その瞬間…殺される!!
私は、直感でそう感じた。私の夢なんだから、逃げなくていいのに、逃げようと機会を伺った。