夢のほとり~妖と華~
そうだよ…こんな訳わかんないこと、早く終わらせて学校に行かなきゃ!
転校初日から遅刻なんて、最悪だし…
『…ほらっ、さっさとナメろ!!』
「なっナメろって、あなた何言ってるの!!この変態。」
『はぁぁ!!そりゃ、こっちの台詞だ。さっさと俺の血をナメろと言っている。じゃないと契りを交わしたことには、ならん!!』
へぇ~って感心してる場合じゃなかった!!
ふと、彼の腕をみると、少し血が出ていた。
いつの間に、切ったんだろ!?
『まだか!?早くしろ』
「分かったわよ…うるさいなぁ~」
私は、彼の腕をガシッと掴みペロッと血を舐めた。
『これで…契りは成立だな!!思う存分暴れられる』
「暴れるって、ちょっと…」
引き留めようとした瞬間…私たちを包んでいた光が消え、さっきの薄気味悪い男が、また現れた。
『お前は、さがってろ!!側にいると邪魔だ!!』
邪魔ってなによ…ムカつく言い方して!