夢のほとり~妖と華~
『おりゃゃ』
……………‥??
今、自分の目の前で起こった出来事に呆然とした。
だって、あの薄気味悪い男が一瞬で弾き飛ばされ…
気を失っている。
ただ、彼が手をかざしただけなのに…
『チッ…手応えのない奴だな!!久しぶりに暴れられるっていうのによ!!』
私は、依然としてボッーと立っていた。
何が起きたのか、一生懸命頭で理解しようと頑張った。
‥けど、無理!無理に決まってる。
だって、アイツはまだ何もしてない。
斬ったわけでも、殴ったわけでもなく…
ただ、手を前に出しただけで飛ばされるなんて…
ありえないでしょ!!
フツウー‥‥‥‥