夢のほとり~妖と華~
『…まったく、犬黎は、よく地味な娘なんかと契りが…って』
『妙案…寝てるぞ!この女。』
本当に好き勝手いいすぎだって…ぇの…
私は、妙案と犬黎の会話を何となく聞きながら…
すっかり眠りについていた。
そして…また、眠りについた私は、あの夢を見ていた。
また…聞こえてくる歌声。行ってはいけない気がするけど、最近は妙に誰が歌っているのか気になりだしていた。
歌声がする方に行ってみようかな?
でも…ちょっと恐い気がする。
どうしよう。
『…おぃ、女!まさか行く気じゃねぇだろうな!』
この声…アイツだ。あの失礼な奴だ。
『さっさと…戻りやがれ!』
アイツ…目が覚めたら文句言ってやる!!