夢のほとり~妖と華~


『…なら、最初から話す必要があるみたいですね…』


と妙案は、少し険しい顔をした。



『‥つむぎさんは、これは夢だとお思いでしょうが…現実ですよ。実際に起こっている事』


「はぁ…」



そして…安斎さいは、いろいろな事を話してくれた。
これは、私の夢じゃない事。今、ここにいるのが現実だと…



『‥お分かり頂けましたか!?』


「ちょっと、理解不能な感じです」




そりゃ、そうでしょ…
私には、特別な力があって。夢を見る事で別の世界に来ちゃうとか……
その力が、成長すると共に強くなり、ここへ私がやって来たなんて…




信じられるハズがない…


絶対。この人たち、グルになって私を騙そうとしてるんだ!!





犬が喋ったのだって、安斎さんの腹話術とか。

録音していたテープをながしただけとか。



方法はいくらだってあるもん!!





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