夢のほとり~妖と華~
『…信じていらっしゃらないでしょ?』
安斎さんは、私の考えを見透かしたように言った。
ならばと…安斎さんは。
『犬黎。鈴皇。毬尾。』
妙案が、そう言うと…
私の側にいた、犬と猫と狐がぁ…
人間に変わった。
「ギヤァァァ~」
それを見た私は、もの凄い叫び声をあげた。
『…ったく。うるせぇ女だな。』
『…確かに!犬黎に同感。』
『あまり美しくないね。この子』
『少しは理解できましたか?つむぎさん!』
いえ…全然ムリ。
理解できません。したくありません。
なんなの、コイツら…
一人は、昨日の夜、助けてもらった口の悪いムカつくやつで…
もう一人は、首に鈴をつけていて、目はクリッとした可愛い顔の男の子。
それで、最後の人が長い金髪の端整な顔立ちのイケメン。だけど、ちょっとナルシストっぽい…
っていうか、私、大丈夫!?あの時、ぶつけたから頭おかしくなっちゃてる!?