夢のほとり~妖と華~
「あやか…しって…」
『そうです…彼らは妖し。犬黎は犬神、鈴皇は猫神、毬尾は狐神。妖しの中でも強大な力を持つ者たち。』
「力…?」
『はい…。彼らは、強大な力を持つ者ゆえに、その力は制限されている。悪に染まらぬよう…。』
安斎さんは、私の目をしっかり見つめ続けた。
『力の制限を解くためには、つむぎさんのように霊的、力を持つ者と契りを交わし主を守護する時のみ…。』
「あるじ!?」
『それに、少しの霊力を持っているからといって、簡単には契りは交わせません。より強い霊力を持つ者のみ。つむぎさんは、かなり霊力がお強いみたいですね』
そう…なの!?
私って、そんなに霊力というか霊感強かったっけ?
多少…幽霊が見えるってだけだし…
「でも、安斎さん。私‥そんなに霊感強くないですよ!?」
『ほぅ…』