夢のほとり~妖と華~
「幕末!?文久ってどういう事ですか?」
『だから説明したじゃないですか!!地味な娘さん!』
同じ事を何度も言わせるなって感じで、安斎さんに睨まれたうえ、
凄い威圧感で私は、それ以上聞かなかった。
『…よろしい。改めて皆に自己紹介させましょうか、つむぎさん。』
「あっ。はい。」
『まずは、犬黎…から。』
『…ったく。何を言えってんだ!』
ジロッと犬黎を見る妙案。仕方ないと話し始めた犬黎…
『俺は犬黎《けんれい》犬神だ。そんじょそこらの妖しどもと一緒にするなよ!』
『僕は鈴皇《りんおう》これでも猫神だよ。可愛がってね♪』
『私は毬尾《きゅうび》いちよう狐神。美しくないものが大の苦手です…あなたのような!』
「ははっ。あっと、私は神代 つむぎです。よろしくお願いします」
ってぇ、なにお願いしゃってんの私!!!!
はぁぁぁ。
この先、私…生きて帰るのかな!?