夢のほとり~妖と華~

「幕末!?文久ってどういう事ですか?」


『だから説明したじゃないですか!!地味な娘さん!』


同じ事を何度も言わせるなって感じで、安斎さんに睨まれたうえ、

凄い威圧感で私は、それ以上聞かなかった。




『…よろしい。改めて皆に自己紹介させましょうか、つむぎさん。』


「あっ。はい。」



『まずは、犬黎…から。』

『…ったく。何を言えってんだ!』


ジロッと犬黎を見る妙案。仕方ないと話し始めた犬黎…




『俺は犬黎《けんれい》犬神だ。そんじょそこらの妖しどもと一緒にするなよ!』


『僕は鈴皇《りんおう》これでも猫神だよ。可愛がってね♪』



『私は毬尾《きゅうび》いちよう狐神。美しくないものが大の苦手です…あなたのような!』





「ははっ。あっと、私は神代 つむぎです。よろしくお願いします」



ってぇ、なにお願いしゃってんの私!!!!



はぁぁぁ。






この先、私…生きて帰るのかな!?




< 31 / 46 >

この作品をシェア

pagetop