夢のほとり~妖と華~
†日々†
―…………あれから数週間がたち…………―――
そういえば…
こっちに来て暫くたって以来、あの夢見なくなったなぁ?
結局どんな人が歌ってたのか分からずじまいだし…
『どうかされましたか?つむぎさん!?』
考え事をしていると、安斎さんが声をかけてきた。
「あっ、いえ…その、前からよく見ていた夢を最近みないなぁ~って 思って」
『そうですか…それは犬黎と契りを交わしたからでしょう』
……???。
『よいですか、つむぎさん。あなたのように強い霊力を持つ者を、狙う者は沢山います。ですから、善と悪をよく見定める必要があります』
「はぁ。」
『あなたに理解してもらえるまで時間がかかりそうですね…仕方ありません。』
そう言って、安斎さんは鈴皇たちを呼んだ。
『鈴皇、毬尾…あなた達も契りを交わしなさい。』
『お断りします。こんな美しくないものと契りとは、美しくありません』