夢のほとり~妖と華~


よし!!


いつまでも馬鹿にされても困るし…


ここは、やってみるか!!




「犬黎!お手!!」


『はぁぁん!』


私は、犬黎の前に座り、手を差し出していた。


………………‥。




『なぁにが、お手!!だ。このヤロー!俺様をただの、犬扱いしやがったな!!』


「えっ?ダメ?」



『…つむぎさん。あなたって人は…』



額に手をあて、残念そうに頭を横にふる妙案。



…………‥ドン‥……


私は、犬黎に足蹴され床に尻餅をついてしまった。




「ちょっと、何するのよ!痛いじゃない!!」


『躾だ。し・つ・け・。お前が俺様にしようと思ったことをやったまでだ!』




ば、ばれてた…


だって、上手く扱うのも!って安斎さんが言うから…

犬を手なずけるには、しつけだと思ったんだもん…





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