夢のほとり~妖と華~
『なぁに、皆で楽しそうな事やってるの!?』
尻餅をついて、床に座り込んでいる私に、犬黎はまだ足蹴していたのだ。
そこへ、ニコニコしながら鈴皇と毬尾がやって来たのだ。
『こいつ俺様を躾ようとしたんだぜ!お手!!とか言って…だから、今この俺様が躾してやってんだ。こうして!』
『もぅ…ヤメナよ。犬黎…その姿でしてても全然、説得力ないよ!!』
『‥そうそう。犬黎…美しくない!!』
そう‥
私に足蹴をしている犬黎は犬の姿のまま…
だから、足蹴されても全然痛くないのだ。
まぁ…犬がご主人に遊んでとじゃれついてる様にしか見えない。
って、そう見えるのか!?
『つむぎ~犬黎と遊ぶなら僕とも遊んで~♪』
『いえ、私と遊びましょう!!つむぎ。』
そう、鈴皇と毬尾も猫と狐の姿のまま…
上手く扱う………
ダメ。また、失敗したら二人にも怒られちゃう!