夢のほとり~妖と華~

「よく来たな。つむぎ!」


咳払いをしながら、祖父が私に声をかけた。



「あらぁ…おじぃちゃま…お元気でしたか?」

「当たり前じゃ。わしゃピンピンしとる」



ウォホンッ!とまた咳払い。の祖父…そして、私に近寄った。

そのまま…かなり伸ばし続けた前髪に触れようとした時…


「…さっ、さわらないで」



と…つい大声で言ってしまった。



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