夢のほとり~妖と華~

「ほぅ…そうやって前髪で隠せば見えなくなるとでも思ってるのかのぉ」


大声を出したのには、動じず祖父は私の痛い所を突いてくる…





私は… 私は…
物心がついた時から、普通の人には、あまり見えない物が見えるのだ。


そう…幽霊が………



私は、幽霊を見たくない為に前髪を伸ばし続け…
人と、あまり接する機会がなくなった。


だって…見えるから憑いてるのが。

私は、現実から逃げた。






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