キャラメル
「花梨?お前、席どこ?」
「ん~?窓側の一番後ろ♪」
「そうか…」
何?
不思議に思いながら自分の席につく。
すると…!?
「あの!…月宮花梨ちゃん…「おい、お前どけ。そこは俺の席だ。」
「はぁ!?琥太、何やってんの?琥太の席は向こうでしょ?」
あたしは、廊下側の一番後ろの席を指差した。
「はぁ!?花梨こそ何言ってんの?黒板見ろよ。」
あたしは、黒板を見た。
そこには…
隣の男子の名前の上に琥太の名前が殴り書きで書いてあって、
あたしの斜め前の席の男子の名前の上には、“龍汰”と同じく殴り書きで書かれてた。
「あれやったの琥太でしょ!?可哀想じゃん!」
「花梨は俺と離れていいわけ?」