キャラメル



「花梨?お前、席どこ?」



「ん~?窓側の一番後ろ♪」



「そうか…」




何?


不思議に思いながら自分の席につく。


すると…!?




「あの!…月宮花梨ちゃん…「おい、お前どけ。そこは俺の席だ。」



「はぁ!?琥太、何やってんの?琥太の席は向こうでしょ?」




あたしは、廊下側の一番後ろの席を指差した。




「はぁ!?花梨こそ何言ってんの?黒板見ろよ。」




あたしは、黒板を見た。


そこには…


隣の男子の名前の上に琥太の名前が殴り書きで書いてあって、


あたしの斜め前の席の男子の名前の上には、“龍汰”と同じく殴り書きで書かれてた。




「あれやったの琥太でしょ!?可哀想じゃん!」



「花梨は俺と離れていいわけ?」



< 54 / 80 >

この作品をシェア

pagetop