キャラメル
「絶対、守るから!…ルイに…会わせて?」
「おう!ちょっと、待ってろ。」
そう言って琥太は、図書室から出ていってしまった。
数分後ー…
誰もいないのにドアが開いた。
さっきチャイムが鳴ったから、
誰もいないはずなんだけど…
もしかして…!
「……ルイ…?」
「よぉ…花梨…!今まで…会わなくてごめんな?」
「本当だよぉ~!なんで、会いにきてくれなかったの!?」
「会ったら…花梨が幸せになれないと思って…」
「何…そ、れ…?ルイと一緒じゃないと!…幸せになんてなれないよぉ~…」
「でも…琥太のが、俺より好きになったろ?」
「…そんな…わけない!ルイが一番に決まってる!!」
「違う!…花梨は、琥太のことが好きだ!認めろよ!…幸せになれよ…花梨が幸せになることが…俺の一番の願いだから!」