君のその瞳にうつりたい


 私は静かに本を読んでいた時。



 ふと耳に入ってきた君の声。



 顔を見なくてもわかる君の声。



 胸に突き刺さるような釘付けされる君の声に。



 ドキドキした。



 そして君は言ったんだ。



「ちくしょー!! このクラスが良い」



 私に向かって言ってる訳じゃないのに、



 その言葉に胸が弾む。



 “私は君と一緒のクラスが良かった”



 ずっと心の中で叫び続けた。



 そして一年が過ぎ、卒業を迎えた。


 結局伝えられなかったこの想い。

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