君のその瞳にうつりたい
また一年、私は君を見続けます。
そう誓った出先に、
私の隣の席の子が先生に向かって叫んだ。
「先生ー! ここからじゃ黒板の字見えないんで一番前の子と変わって欲しいんですけど」
耳を疑った。
そして目も。
一番前の子って……
「佐藤君がいいって言うならいいですよ」
先生は優しく笑いそう言った。
そしてまた君と目が合う。
一瞬だけだけど。
佐藤君とは私の好きな彼のこと。
まだOKだされたわけじゃないのに、
半端なくドキドキしてる。