突然の結婚
私たちの会話がストップするのをみていたかのように、

母親たちは話をやめ、私たちをみてきた…


「二人とも、少しは話ができたかしら?
 とりあえず、今日から二人は一緒に住むことになるから。
 後、亜紀はそこから、大学へ通うから・・・

 亜紀は大学があるから、どんな形でもいいから卒業だけはしてほしいと思っているから・・・

 入籍は今月中にしてね。大学に入る時に名字が変わっていた方が楽でしょ。途中で変わると面倒だしね。」


母は相変わらず呑気な感じだ。

私は、あいた口がふさがらないって感じ。

そして、とどめをさすように話すのは由香里おばさん

「亜紀ちゃん、こんなのだけど、よろしくね。
 拓海は仕事してお金稼いでるから、ほしいものはなんでも言って買ってもらうのよ。
いまどきの女の子なんだからいろいろとお金かかるでしょ。

おばさん…アルバイトだけはしてほしくないの。
ほしいものは、拓海に買うように言うのよ。

拓海のことで、なんかあったら、おばさんに言ってね。
おばさんは、亜紀ちゃんの味方だからね!!

拓海…分かっているわね。大切にするのよ。いいわね!!!」


両親とともに食事をして、今日の会はお開きになろうとしていた。
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