突然の結婚

「おい！！ちょっと待て。そんな勝手が許されると思っているのですか？

　今日から、私たちは親の同意を受けた婚約者です。

　亜紀さんの勝手は困ります。」



『でも…やっぱり好きでもない人と結婚なんて無理です。

　まして、今日から一緒に住むなんて。』



「亜紀さんの気持ちもわかりますが、私にはこれしか選択肢はありません。

母が、亜紀さんとの結婚が無くなっても、私を社長にすることを許可して

くれるのならよいのですが、それは絶対にあり得ません。

　あの母ですから･･･

　何度も言っていますが、私を好きになってくださいとは言いません。

　自由に何をしてくださっても構いません。

　とりあえず、部屋へ行きましょう。もちろんなにもしませんから。」