突然の結婚
翌朝、私が目を覚ますしても、状況は何も変わらない。

目が覚めたら、実家のベットの上だった…なんてのを期待したのだけど、

現実はそうはいかない。


私は、着替えをして、リビングに向かった。

人がいる気配はない…


平日の今日…8時を回っているのだから、拓海さんは仕事に出かけたのだろう。


私は、冷蔵庫の中から水をとり一口のみこんだ。

昨日の食事会の時に少し口に食べ物を通してから、

その後は、何も食べていないから、正直おなかが減っている。


私は、何気にテーブルに目をやると…

そこには、おもむろに一万円札が数枚置かれていた。

お金とともにメモらしきものがある。


”とりあえずの金だ。必要になったら言え”


たった一言だった。


私は、愛人なのだろうか?こんなお金のやり取りおかしいでしょ。
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