突然の結婚
私は、そのメモとお金を握りしめ、マンションを後にした。

向かったのは、由香里おばさんの所。


由香里おばさんに電話をしたら、近くの駅まで迎えに来てくれるとのことだった。

正直、道が分からなかったので、助かったんだけど・・・



由香里おばさんの家に着いた私は要件を伝えた。


「おばさん…ごめんなさい。私、拓海さんとは結婚できません。

 私にも小さいけど、結婚に対しての夢があるんです。

 拓海さんはとてもかっこいいし、素敵な方だとは思いますが…

 私の旦那様としては無理です。

 他に拓海さんとお似合いの方がいらっしゃると思います。

 今日から、実家に帰りますから・・・」


私は、それを伝えると、マンションのカギとテーブルにあったお金とメモを渡した…


「そっか…亜紀ちゃんごめんね。あんな男じゃ頼りないよね。

 あんなんだから、亜紀ちゃんに調教してもらおうと思ったんだけど。

 逆にごめんね。

 それに、このメモなに!!息子ながらあきれてものも言えないわ!!」


その言葉にまだ、自宅にいたお父さん…すなわち社長が近寄ってきた。
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