突然の結婚
そして…また拓海さんが会社から帰ってくる時間になった…


今日こそはきちんと”愛していないのキスしないで”ってちゃんと言わなきゃ。


ガチャ・・・


拓海さんが帰ってきた。

私は、自分の部屋に入っていたまま…


拓海さんは鞄をリビングに置くと、

私の部屋の扉をたたいた。

「亜紀…今日はいい子にしていたのか?」

その言葉とともに拓海さんの唇が…

『いや!!やめて。』

「亜紀?どうしたんだ。これはお仕置きだといっただろ。」

『お仕置きだなんて違う。キスはそんなんじゃない。
 好きな人同士がするものだもの…
 私のことを好きじゃないのにやめて。』

 
 ・・・・・・


「じゃあ。問題ないな。」

『えっ?』

「キスは好きなもの同士がするんだろ。なら…俺たちがキスしても問題ないだろ。・・・亜紀」

『それって。拓海さんが私のことすっ・・・』

私が言い終わる前に拓海さんの唇が私の唇に触れた。



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