突然の結婚
私の思考は完全に停止状態…

何も考えることができず、彼からの甘いキスを受け入れてしまった。

そして、彼の唇が離れる…


「亜紀…今までごめんな。俺…お前のこと好きになったみたいだ。
 こんな形だったから、今まで気づかった。

 でも、この前の合コンの時…亜紀が他の男と楽しそうに笑っていたのをみて、変な気持になったんだ。

 仕事をしても上の空で…亜紀を好きなんだって認めたら、
 この中の霧のようなもんが晴れていったんだ。

 だから・・・俺、きちんと言おうと思ってた。」


『たくみさん?それって…』

「亜紀…夫婦になってから言うことじゃないけど…
 俺…お前が好きだ」

私は、ウソじゃないかと思うくらいうれしくなった。

私の勘違いじゃなくって?そうとしか思えないこの言葉。

私は、子供のようにほっぺを引っ張った。

「亜紀…うそじゃないし、ゆめじゃないから…
 そんなことしたら、痛いだろ…」

拓海さんはそういうと、私が引っ張ったほっぺをなでてくれた。


そして…私は、拓海さんに抱きしめられた。
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