先生へ -君に詠む愛の歌-
*****壬生先生視点*****

体育祭も無事終わり

テストも終った。

古典を受け持ってから

わかったんだが、

柚那って相当頭がいい。

なんでうちの学校に

来たんだ??って感じだ。

滑り止めにしても・・・


まぁいいんだけどな。


はぁ~


もうすぐ夏休みか。


またしばらく会えないのか・・・。



「壬生先生。」


同じ国語科担当の三崎先生に


声をかけられた。


「はい。どうしました??」


「壬生先生
 生徒会で忙しそうだったんで
 夏休み用の宿題を作って
 みたんですよ。
 一度目を通しておいてもらえます?」

「あーすいません!
 助かります!」

そう言って書類を受け取った。


「一応カタチだけは宿題を
 出さないといけないで
 なるべく生徒の負担にならない
 もので作ってみました。
 それでよければコピーするので
 また声かけてください。」

「いえいえそんな!
 私がコピーしておきますよ!
 すいません三崎先生・・・。」

「いえいえ。じゃあよろしく
 お願いしますね。」


そう言って三崎先生は去っていった。

ほんといいお母さんって感じのする

先生だな。


書類に目を通しながら

そんなことを考えていた。




 
 
 
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