先生へ -君に詠む愛の歌-
*****佳央視点*****

南ちゃんから

柚那と壬生先生が

病院に運ばれたって聞いた。


私はすぐに南ちゃんと


病院に向かった。


「伊波先生!」



南ちゃんが保健の伊波先生を


見つけてかけよった。


「南先生。
 あちらに行きましょうか。
 説明します。君もこっちに。」


そう言ってちょっとした


談話室のようなところに


案内された。


「壬生先生の方は検査の結果
 たいした問題はありませんでした。
 念のため2~3日は入院する
 ことにはなりましたが。
 それより藤里さんの方が・・・。」


「え?!柚那に!柚那に
 なにかあったんですか?!!」


思わず取り乱してしまう。


「落ち着いて。
 大丈夫、落ち着いて。」


伊波先生が私をゆっくりとなだめた。


そしてまたゆっくりと

伊波先生は話しだした。


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