先生へ -君に詠む愛の歌-
*****佳央視点*****

病院の柚那の病室の前には

伊波先生がいた。


「あぁ、田元さん。」


「昨日はありがとう
 ございました。」


そう言って伊波先生に

一礼した。


「だいぶ落ち着いた?」


「はい。もう大丈夫です。」


「そう。よかった。」


伊波先生は私に優しい笑顔を

向けてくれた。


「柚那は?」

「今は眠ってるよ。
 さっき壬生先生もきたよ。
 けど眠ってたから
 顔だけ見て病室に戻ったよ。」

「そうですか。
 壬生先生の病室教えて
 いただけませんか??」

「あぁ。この上の階だよ。
 305室だよ。
 壬生先生のお見舞いに行く前に
 少しだけいいかな??」

「はい。」


私たちは昨日の談話室へ移動した。

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