先生へ -君に詠む愛の歌-
分岐点
*****佳央視点*****
翌日 文化祭3日目。
私は学校を休んだ。
あんなグダグダの
演劇なら私1人いなくなった
ところでなんの変わりもない
って思ったから。
私は昨日みつけた日記を持って
壬生先生の病室へ向かった。
コンコン。
返事を待たず病室に入った。
「あぁ・・・田元か。」
元気のない壬生先生が
私をみつけて声をかけた。
壬生先生はそっと視線を
窓の外に移す。
「柚那・・・・
記憶ないんだってな・・・。」
「はい・・・。」
「・・・俺のせいだな・・・。」
「・・・・。」
先生もまた・・・
苦しんでる・・・
先生は自分のせいで柚那の記憶が
なくなったと思ってるんだ・・・。
伊波先生は壬生先生に
どこまで話したんだろう。
私は先生に柚那の日記を
差し出した。
これから私よりも柚那の
支えになって欲しい人だから。
だから私は
目の前で苦しんでいる
壬生先生を助けようって思った。
全部読みおえた壬生先生は
『ただの偶然だろうに・・・
直斗先生の死まで
自分のせいだと
背負い込んで・・・。
これが柚那の心を
とらえてたんだな・・・』
そう言って静かに涙を流していた。
翌日 文化祭3日目。
私は学校を休んだ。
あんなグダグダの
演劇なら私1人いなくなった
ところでなんの変わりもない
って思ったから。
私は昨日みつけた日記を持って
壬生先生の病室へ向かった。
コンコン。
返事を待たず病室に入った。
「あぁ・・・田元か。」
元気のない壬生先生が
私をみつけて声をかけた。
壬生先生はそっと視線を
窓の外に移す。
「柚那・・・・
記憶ないんだってな・・・。」
「はい・・・。」
「・・・俺のせいだな・・・。」
「・・・・。」
先生もまた・・・
苦しんでる・・・
先生は自分のせいで柚那の記憶が
なくなったと思ってるんだ・・・。
伊波先生は壬生先生に
どこまで話したんだろう。
私は先生に柚那の日記を
差し出した。
これから私よりも柚那の
支えになって欲しい人だから。
だから私は
目の前で苦しんでいる
壬生先生を助けようって思った。
全部読みおえた壬生先生は
『ただの偶然だろうに・・・
直斗先生の死まで
自分のせいだと
背負い込んで・・・。
これが柚那の心を
とらえてたんだな・・・』
そう言って静かに涙を流していた。