先生へ -君に詠む愛の歌-
*****佳央視点*****

病院から駅までの道を


早く顔の赤のおさまらないかな


とか考てた。


顔を手でパタパタあおぎながら


歩いていた。


前から壬生先生らしき


人が歩いてくる。


「あ、壬生先生。」


「お!いいところに!」


「え??」


「ちょっと付き合って!」


壬生先生はそういうと


私の腕を引っ張って


私を元来た道へ連れ戻していく。


「え?!ちょ、ちょっと!」


抵抗もむなしく引っ張られて行く。




せっかく逃げてきたのに・・・。





壬生先生のバカーーーー!!
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