先生へ -君に詠む愛の歌-
それから私は佳央ちゃんに

今までのことを全部話した。


そしたら佳央ちゃんが


『柚那は絶対二股を
 かけるような人間じゃない!』


って泣きながら怒ってくれた。



私もそれを聞いてまた泣いた。



体育祭でケガ人が出たというのも


とくに聞かなかったらしい。



『とにかく体育祭の件については


調べるから、柚那は壬生先生と


いちゃついてなさい!』



って言われちゃった・・・


あと久世先輩にはなるべく


近寄らないようにって。



刺激するのもまた何かしてくるかも


しれないから、とりあえずは


返事をできるだけのばして


なるべく壬生先生のそばに


いるようにって・・・。



ほんと佳央ちゃん


すごいね。


『私より全然大人だな・・・』


って言ったら、


佳央ちゃんが耳が痛いっていってた。


以前は私のほうがしっかりして


佳央ちゃんを引っ張っていってたらしい。



想像つかないな・・・



あと佳央ちゃんって呼ぶのも

やめなさいって。


『佳央?///』


ってテレちゃったら


かわいいって抱きしめられた。





私は佳央のためなら


なんでもできそうな気がするよ・・・。


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