先生へ -君に詠む愛の歌-
先生は私を引き寄せた勢いで

そのまま私をヒザの上に


横向きに座らせた。


「せ、先生!//」


「なに?」


先生はニッコリ笑っている。


「お、降ろして下さい!//」


先生は返事をせずに


私から手を離して


私をヒザに座らせたまま


イスを回転させて机に向かい


仕事をはじめた。


「え?//
 ちょっと先生?//」


「柚那、好きだよ。」


耳もとささやかれた。

私は真っ赤になってうつむいた。



それから抵抗するたびに


耳もとで愛をささやかれて


私はそのたびにうつむいて・・・



そんな繰り返しだった・・・




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