先生へ -君に詠む愛の歌-
*****佳央視点*****
「・・・・。
僕は壬生先生の
元教え子なんだ。
新米の壬生先生に
担任をしてもらった。」
「あ、だから先生が
『伊波』って呼び捨てに・・」
「そう。
そしてある日
僕に告白してきた子が
死んだんだ。」
「え・・・?」
驚いて先生の顔を見た。
先生は少し下を向いたまま
話しを続けた。
「僕はその子のこと
なんとも思ってなくてね。
けど、すぐに断わるのも
悪いかと思って
返事を引きのばしたんだ。」
「・・・。」
「そしたらその子
合コン?今でも合コンって
言うのかな?
まぁ、それに参加して
その帰りに刺されたんだ。
合コンの相手じゃなくて
通り魔だった
らしいんだけど・・・。」
「先生・・・。」
「僕は自分を責めたよ。
僕が付き合っていれば
そこに彼女はいなかった
だろうにってね。
合コンなんかに行くような
タイプの子じゃなかったのに
僕が返事をのばしたせいで
とか、どんどんマイナスな考え
ばかりが出てきてね・・・。
そんな僕を助けてくれたのが
壬生先生だったんだ。
壬生先生は
『人の寿命は決まっている。
そんな限られた時間の中で
彼女は君に出会い、
恋をした。
彼女にとって幸せな
時間だったと思うよ。』
そう言ってくれたんだ。
その考えが正しいとか
間違ってるかとか
それは分からないけれど
でも僕はその言葉を聞いて
僕の中から何かがなくなったんだ。
その言葉に、壬生先生に
救われたんだ・・・。」
「・・・・。
僕は壬生先生の
元教え子なんだ。
新米の壬生先生に
担任をしてもらった。」
「あ、だから先生が
『伊波』って呼び捨てに・・」
「そう。
そしてある日
僕に告白してきた子が
死んだんだ。」
「え・・・?」
驚いて先生の顔を見た。
先生は少し下を向いたまま
話しを続けた。
「僕はその子のこと
なんとも思ってなくてね。
けど、すぐに断わるのも
悪いかと思って
返事を引きのばしたんだ。」
「・・・。」
「そしたらその子
合コン?今でも合コンって
言うのかな?
まぁ、それに参加して
その帰りに刺されたんだ。
合コンの相手じゃなくて
通り魔だった
らしいんだけど・・・。」
「先生・・・。」
「僕は自分を責めたよ。
僕が付き合っていれば
そこに彼女はいなかった
だろうにってね。
合コンなんかに行くような
タイプの子じゃなかったのに
僕が返事をのばしたせいで
とか、どんどんマイナスな考え
ばかりが出てきてね・・・。
そんな僕を助けてくれたのが
壬生先生だったんだ。
壬生先生は
『人の寿命は決まっている。
そんな限られた時間の中で
彼女は君に出会い、
恋をした。
彼女にとって幸せな
時間だったと思うよ。』
そう言ってくれたんだ。
その考えが正しいとか
間違ってるかとか
それは分からないけれど
でも僕はその言葉を聞いて
僕の中から何かがなくなったんだ。
その言葉に、壬生先生に
救われたんだ・・・。」