先生へ -君に詠む愛の歌-
「お!するどいな!」

久世先輩がニコって笑って

私に話しかける。

「この学校ってちょっと変わっててさ!
 全校生徒の投票もあるんだけど
 とくに演説とかもなくって
 プリント配られて、承認か不承認か
 のアンケートだけなんだよ。
 だから今まで不承認になったヤツなんて
 いなくてさ。まぁ誰もこんな面倒な・・・」

「久世~~~僕の話を聞いていたかなぁ?」

いつの間にやら久世先輩の後ろに

立って久世先輩の頭をグリグリしてる!

「あー!も、もっとぉ~♪」

吉岡先輩はすかさずスリッパをぬいで・・・




スパーーーン!






久しぶりに笑った気がする。


どこか冷めている自分も


どこかで感じていたけれど・・・。

< 19 / 337 >

この作品をシェア

pagetop